空き巣とは、留守の家を狙って侵入し、現金やモノを盗み出すこと。基本的には、用意周到な空き巣と、犯行現場で鉢合わせすることはありません。
一方強盗は、武器や脅迫を用いて相手から直接金品を奪い取ります。例えば、日曜の夕飯時、一貫団らんへ押しかけて金目のものを出すよう迫るのは強盗です。
難しいかもしれませんが、遭遇しないことが最優先。一般的に普及している警備システムは月額負担が大きくてコストがきつい、という方は、ネットとスマホさえあれば24時間警備を月額費用無しで導入できるスマートセキュリティを使いましょう。
万が一遭遇してしまった場合は、相手の指示に従うこと。もしも金品を出すよう迫られたら、おとなしく渡します。まずは生命の安全確保です。
本記事では、実際に空き巣と遭遇してしまった人たちのエピソードを紹介します。
2018年の4月に、イギリスのロンドンで、侵入してきた泥棒2名のうち1人を、住民の老人が殺害してしまう、という事件が発船しました。
ロンドンに住むRichard Osborn-Brooks(リチャード・オズボーン ブルックスさん、当時78歳)は関節炎を患っている妻と暮らしています。その彼の家へ、周辺地域で仲間(実際の家族もいたらしい)と一緒に強盗や詐欺などを働き警察から追われていたHenry Vincent(ヘンリー・ヴィンセント、当時35歳)が仲間の1人とともに侵入したそうです。工具のドライバーを武器として持っていたとのこと。
リチャードさんは妻を守るため、応酬。もみあいの中で、ヴィンセントさんは刺し傷を負ってしまい、侵入者2人は逃走。ヴィンセントは逃走中に倒れ、救急車で運ばれましたが、その傷が原因でなくなってしまいました。
リチャードさんは殺人の容疑でその日のうちに逮捕。しかしその後、ヴィンセントが悪名高い人物であったなどの理由でこの事件が話題に、リチャードさんを守る国民の声が高まりました。結局、リチャードさんは不起訴となり警察に保護。
ヴィンセントの仲間からの報復を恐れたリチャードさん夫妻が無事に家へ帰れるよう、警察はリチャードさん宅へカメラを取り付けるなどしました。付近では2018年7月時点で、いまだに空き巣や強盗がはびこっており、静かな暮らしが早く訪れることをリチャードさんは祈っているそうです。
兵庫県加古川市では、2017年9月に、当時49歳の男性が私財を投じて自宅のセキュリティを強化、犯人を特定・確保するという事例が報告されています。
男性は過去2回、2016年12月と2017年6月に空き巣によりおよそ145万円の被害を受けていました。警察も捜査を行いましたが、現場から証拠が発見されず、犯人は特定されなかったそう。
これに懲りた男性は、自宅の防犯強化に取り組みます。20万円程を費やして、9台の防犯カメラ、そしてセンサーが作動したら音が鳴るブザーなどを屋外・屋内へ設置。
また、部屋のたんすや貯金箱にも仕掛けを施します。たんすの中には普段置いていたお札の入った封筒のかわりに市販の1万円の札束を模した手帳を、貯金箱にはゲームセンターのコインを、金庫の中には10円玉を1枚だけ。
そして9月28日、帰宅すると、罠の手帳、貯金箱、金庫が盗まれていました。カメラを確認すると、男性が映っていたとのこと。警察へ情報を渡し、自身でも周辺へ声掛けを行いました。
それから1カ月半後、自宅周辺をうろつく男性がカメラに捕捉されていた男性と似ていたため声をかけたとのこと。予測は当たっていて、犯人(当時81歳)はこれまでの犯行を自供したため、警察へ通報したそうです。
押切もえさんはテレビやラジオで、高校3年生当時に空き巣と遭遇した時のエピソードを語っています。
学校から帰宅すると、包丁を持った男と鉢合わせしたとのこと。家にはほかに誰もおらず、2人きりでした。
このままでは危険だと察知し、押切もえさんの方から積極的に会話を始めたそうです。30分程の会話の中で、手元にはお金がないこと、銀行へ行けばあるかもしれないと伝えたところ、包丁を置いた泥棒と銀行へ行くことに。
とにかく2人きりの空間を出て、一目のつくところに移動しよう、という作戦は成功しました。
銀行へ到着し、引き落としたなけなしのお金を犯人へ渡したところ、男は「返す」と言ってきたそうです。その日はそのまま犯人と別れ、後日逮捕されていたとのこと。
2018年4月にスコットランドで起きた空き巣との鉢合わせ。住民の86歳の老人Harry Turner(ハリー・ターナー)さんの対応が話題となりました。
4月17日の夕方6時20分ごろ、友人との待ち合わせに出かけたターナーさんは、忘れ物の新聞紙を取りに家へ一度戻ります。治安の良い地域でしたが、妻が亡くなって以来1人暮らしの家には侵入者がいる様子でした。家の鍵は普段閉めていなかったそうです。
ターナーさんはそのまま寝室へ向かうと、20代の男が部屋を物色している様子を目撃してしまいます。
ターナーさんは戦おうとせず、侵入者へ向けて何が目的か、と声をかけたところ、侵入者は何も盗っていないと返答。手に持っていたバッグを見せてくれたうえ、攻撃をしてくる様子はありませんでした。
そのまま一緒に家の外へ出て、何かしてほしいことはあるか聞くと、男はMuirheadという地域へ向かいたいと告白。ターナーさんは連れて行ってあげようと決め、今度は鍵をかけるため少し目を離している間に、男は姿を消していたとのこと。
メディアからのインタビューに応えるターナーさんは怒りや動揺ではなく、むしろ犯人への共感を示し、「いい感じの若い男だった、むしろ彼のような若者に申し訳ないという気持ちでいっぱいだ」と語りました。
川端さんとボーカルデュオ「Chemistry」を組んで活躍している堂珍さんも、2001年のデビュー当時、上京したての頃に空き巣被害にあったことをテレビ番組などで語っています。
1人暮らしの家へ帰宅すると、だれもいないはずの家に電気が灯っており、人影があったとのこと。堂珍さんは事態が収まるまで、その人影と距離をとりつつ眺めていたとのこと。
本人たちは、ファンによるストーカー行為の一種だったのでは?と推測しているようです。