防犯スプレーは、暴漢等の動きを止める目的で用いられるスプレーで、その主成分は、唐辛子の成分でできたOCガス、もしくはCNガス(クロロアセトフェノン)で、非殺傷武器というカテゴリに属する武器になります。
催涙スプレー、ペッパースプレーもこの防犯スプレーの一種です。
非殺傷武器は、日本において合法的に購入、(私有地での)所持ができます。スタンガンも非殺傷武器のひとつになります。
実は、防犯スプレーを携帯し、公共の場に出歩く事は、軽犯罪法(第一条の二)の違反になります。よって、警察に職務質問されて、スプレーの所持が確認されると、そのスプレーの没収と検挙、もし犯罪に使用する見込みがあると判断されれば、最悪逮捕されてしまう可能性があります。
ただし、自分の身に危険が生じた際の防犯スプレーの使用は、正当防衛が認められます。
また、2009年に、防犯スプレーの携帯で会社員の男性が起訴されましたが、最高裁は、仕事の都合上、その男性は多額のお金を持ち歩くことが多い事、検挙された時もサイクリング中で犯罪を犯すために所持していた訳ではない事を理由に無罪を言い渡しています。
上記で解説したように、防犯スプレーを携帯する事は違法です。しかし、警察の方々も、防犯スプレーの有効性に理解を示していおり、法律の整備がまだ不十分なのが現状です。
もし、どうしても携帯したいのであれば、なるべく目立たない所に保管し、警察に職務質問されないよう不審な行動を避けるべきです。
ドン・キホーテの公式サイトでは、防犯スプレーの販売を確認することはできませんでした。ただし、ツイッター上で以下のような呟きがあり、一部店舗では取り扱っているかもしれません。
かぼちゃニョッキ☆生存戦略〜
follow@hisakineko 一応の備えで催涙防犯スプレー くらいは部屋に置いてたほうがいいかも〜 ドンキとかでも売ってるし〜 あと耳栓W
確実に購入可能な所をお求めの方は、お近くの護身用品専門店(例えばBODY-GUARDなど)や、楽天やAmazonといった大手ECショップで探すのが良いでしょう。
防犯スプレーは、お家でも簡単に作る事ができます。今回は安さ、お手軽さを重視し、100円均一で入手可能な物のみを使って防犯スプレーを作製する方法を、記事下部で伝授します。
ただし、取り扱いに注意しなければならない材料もあるため、自分で作ることはオススメしません。あくまで知識として紹介する方針です。
冒頭で紹介したように、防犯スプレーでは、主にOCガスとCNガスが用いられます。
OCガスは、唐辛子の成分が含まれており、目などの粘膜に付くと激しい痛みが生じ、泥酔者のように痛みを感じにくくなった状態でも効果はバツグン。
一方、CN(催涙)ガスは、揮発性が高いので、顔面ではなく胸に照射した場合でも十分な効果があります。また、フルフェイスのヘルメットを着用した相手にも有効です。しかし、泥酔者、薬物中毒者には効き目がありません。
目的に応じて使い分けてみて下さい。
ガスの中に、派手な色をした塗料や、紫外線に反応する塗料などを封入し、噴霧された相手に目印をつける機能が備わった防犯スプレーもあります。
ストーカー被害のように、犯人が無差別ではなく、ある特定の人に固執している場合、犯人特定は自分自身の身を守るためにとても重要です。そのような方は、商品を選ぶ際に追跡機能の有無もしっかりチェックして下さい。
価格:2000円
内容量:40g
商品サイズ:高さ11㎝、直径2.5㎝
飛距離2m、内容成分はOCガスで、周囲に強烈な臭いを撒き散らし、スプレーの成分が目に入ると激しい痛みに襲われ、吸い込むとせきやくしゃみが止まらなくなります。
ただし、このスプレーで失明することはなく、1時間もすれば元の状態になります。
価格:3000円
内容量:11g
商品サイズ:高さ8.8㎝、幅2.3㎝
飛距離3~4m、TG-2510よりはサイズが一回り小さいアメリカ製スプレー。OCガスとCNガスの混合ガスが封入されており、それぞれのガスの長所を併せ持ちます。
また、紫外線識別塗料も配合しており、噴霧された相手は、紫外線を照射することで青く発光し、犯人特定にも役立ちます。