忍び返しの価格は、50cm3000円前後が一般的ですが、安いものだと同じ長さで1000円ほどのものも販売されています。
自分のお家の塀の長さを計測して、忍び返しを設置するにはどのくらいの費用がかかってしまうのが概算してみましょう。おそらく数万~数十万くらいになると思います。
そのうえで、他の防犯・セキュリティと比較して購入を検討するとよいでしょう。
次に、忍び返しを製作しているメーカーの一例を紹介します。以下の3社です。
・エイト
・ダイヤテック
・YKKAP
ひとつずつ見ていきましょう。
大阪府に本社がある株式会社エイトは、数多くの忍び返しを製造している金物屋さんで、「飾座付金具」や「火造り製品」といった金物も扱っています。
2017年の9月から大阪市には製品を展示するショールームを構えており、主に門金具と忍び返しの実物を手に取って確認することが出来ます。
大阪府大阪市にあるダイヤテックは元々金属加工を専門に扱う会社でし。「忍び返しバンドの開発」と「インターネット販売の開始」を契機に、現在は忍び返し専門店として営業しています。
2018年1月25日に放送された「羽鳥慎一のモーニングショー」では、タイヤテックが販売している雨どいに着けるタイプの忍び返し「忍び返しバンド」が紹介されました。
ファスナー事業で有名な「YKK」グループの中核を担う企業がYKK APです。APはArchitectural Productsの略であり、アルミ製の建材を主に取り扱っています。
忍び返しの他にも様々な製品を販売しており、公式webサイトに用意されたカタログで、それらをまとめて確認出来ます。
忍び返しは、工具さえあれば自分で設置することも出来ます。もちろん、工具を持っていない・DIYが苦手、という方は業者へ施工を依頼することも出来ます。
楽天やAmazonといったネットショップで購入し、自力で設置をするという方法は、最もお金のかからない方法になります。基本的にはねじで固定するだけなので、それほど難しい作業ではありません。
高い塀に取り付けたりする場合は、滑落などに注意する必要があります。
設置をするためには以下の工具が必要になります。
・ドライバー類
・脚立
・軍手など手を保護するもの
・電動ドリル
普段DIY・日曜大工をやらない方にとっては工具類はほとんど使う機会がなく、保管に場所をとられてしまいます。不必要で邪魔なのであれば、使用後にメルカリやヤフオクなどへ出品したり、友人に譲ってもいいでしょう。
忍び返しの価格だけではなく、工具の購入・設置の手間とかかる時間など、作業全体を含めて自身で設置したほうがお得か、それともプロへ依頼するべきか検討しましょう。
ふだん工具を使用したりすることがない・DIYが苦手・作業に充てる時間がない、という方は業者へ依頼しましょう。この場合、まず忍び返しを購入する前に問い合わせてみましょう。
業者へ取り付けを依頼する場合は、まず見積もりが無料であるかどうか確認をとります。無料であれば見積もり依頼をしましょう。業者への見積もりは、一社だけではなく複数の会社に依頼することで、不当に高い額を請求していないかチェックすることが大事です。最低でも2~3社から見積もりをとりましょう。
見積もりの際は、設置する塀の長さや高さなど、電話で聞かれそうなことは答えられるよう準備しておきましょう。業者の方が下見をする訪問見積もりを行うこともあります。
見積もりの設置費用が許容範囲であれば、お気に入りの忍び返しを購入して、その業者へ設置をお願いしましょう。忍び返しのデザインなどによっても請求される費用は異なるかもしれないため、その点もしっかり確認したうえで、忍び返しを購入しましょう。
忍び返しを取り扱っているメーカーや金物屋が設置まで行ってくれることもありますよ!
京都府では、2015年に府が設定した防犯基準をクリアした住宅に「府防犯モデル賃貸マンション」という称号を付与する取り組みをスタートされており、その第一号として、同志社大学指定のマンションが選ばれました。
このマンションでは、排水管に忍び返しを取り付けており、侵入者が排水管を伝うことが出来ないよう工夫しています。
2017年3月24日、アメリカのアリゾナ州ツーソンで、泥棒が履いているバギーパンツが学校の校門にある忍び返しに引っ掛かり、パンツ一丁で逆さづりの状態で身動きが取れなくなるという珍事件が起きました。
犯人の男はマイルズ・スクールに侵入し部屋の中を物色していたところ、その様子をたまたま通りかかった男性に見られ、慌てて逃走。しかし、校門を超えようとしたところに忍び返しに引っ掛ったそうです。
「防犯」目的で忍び返しの導入するには、金銭的な面がネックになります。なので、忍び返しに強いこだわりも持っている方以外には、防犯目的の導入はあまり勧められません。
お家のセキュリティを高めたいのであれば、もっと安くで行える事が沢山あります。例えば「防犯カメラの設置」、「警報ブザーの導入」などです。
また、最近ではこれらのホームセキュリティ機器がインターネットと接続できる、すなわちIoT化が進んでおり、遠隔地にいながらお家を監視することができるので大変便利です。
忍び返しは決して安い物ではありません。導入する前に他にもっと良い選択肢はないのか十分吟味した上で、購入するかどうか検討するようにして下さいね。