「一人暮らしだけど、うちはオートロック付きだから安心」「空き巣や侵入者も、オートロックだから建物へ侵入できない」と考えている方は多いでしょう。
しかし、鍵を持っていなくてもエントランスにあるオートロックを通過する「共連れ」という行為があるため、油断は禁物なのです。
本記事は、共連れによる空き巣被害などを防ぐために知っておくべき以下の4つのポイントについて詳しく解説していきます。
特に1人暮らしの方は最後まで読んで、防犯知識を身につけましょう。
・共連れの基礎知識
・共連れ防止のために出来る事
・共連れ防止の設備一覧
・共連れの事例や体験談
共連れとは、マンションの正面玄関にあるオートロックのドアに、自身で解錠する事なく、住民が開けた後ろから一緒に入室する行為の事を言います。
英語では”tailgating”と呼ばれており、ゆえに共連れの事を「テールゲート」と呼ぶ場合もあります。テールゲートとは、ワゴン車やバンなどの後部にある荷物を置く場所の事を指し、それが転じて後続車が前の車にぴったり張り付いて煽る行為の事をテールゲートと呼びます。
そして、オートロックの扉で前の人の後ろにつき、扉を突破する事もテールゲートと呼ばれるようになったようです。
オートロックとは、扉が閉まると自動で施錠を行うロックシステムの事。
オートロックでは鍵の閉め忘れが無く、セキュリティ面で優れている反面、鍵の不所持により入室出来なくなってしまうという欠点もあります。
今回の記事では、マンション等の正面玄関(エントランス)にある扉についたオートロックの事を指しています。ホテルやコンドミニアムのように、各部屋の表出入り口に取り付けられたオートロックの事ではないので、注意して下さい。
共連れを行うと、そこのマンションの住民ではない不審者や泥棒も招き入れる事に繋がるので、防犯上良くありません。
実際、空き巣犯の侵入経路は、表玄関からが2番目に多く(下記の警察庁が出しているデータ参照)、共連れによりオートロックが突破される可能性がある以上、オートロックがあるからと油断する事は大変危険です。
共連れで誰か見知らぬ人を入れない事はもちろん、別の住民に不審がられないよう自分自身も共連れで入るような事は避けましょう。
次に、共連れに関するトラブル事例や実際の体験談を見ていきましょう。
・恐らく別の住民がマンション内に招き入れたセールスマンが別の部屋で訪問販売
・同じマンションの住民が共連れで入り、口論に…
・同じマンションの人がエントランスで解錠…みんなはどう対処する?
・部屋のドアノブに差し入れが!どうやって建物に侵入したのか?
ある日、自分の家の前のインターフォンが鳴りました。知り合いが訪れてくる予定が無かったのですが、お隣さんだと判断して来客者を確認せずにドアを開けました。
すると、そこには見知らぬスーツ姿の男性の姿が...。どうやら学習教材のセールスマンとのことで、別の住民が招き入れたようです。
宅配業者は、荷物を届けるすべてのお宅に正面玄関のインターフォンでこれから伺うという旨を伝えるよう配達員の教育しているそうです。セールスマンもきちんとマナーを守った営業をして欲しいものです。
マンションの正面玄関に女性が立っており、扉を開けようとすると、その女性も一緒に入る気満々の様子。彼女がマンションの住民かどうか分からないので、一緒にオートロックを通過しないよう伝えました。
すると、その女性は激高し、口論に発展。最終的にその女性の同居人の方が降りてきて解決はしました。
後になって考えても、自分の行いは正しかったと思います。管理会社に伝えて、住民間で共有するルールを設けるべきだなと思いました。
私が住んでいるマンションにはオートロックが付いています。少し前を歩いていた住民が先にロックを解除したため、一緒に入っていいものなのか、その住民が入って扉が閉まるのを待ってから再度ロックを解除するべきか、少し迷ってしまいました。
結局、その住民は顔見知りでもないし、共連れしてしまうと相手をイヤな気分にさせてしまうと思ったので、忘れ物を取りに駐車場へ戻るフリをして、いったんその場を離れました。住民が通過したのを確認してから、ちゃんと自分の鍵でオートロックを開錠しました。
私のマンションでは、エントランスにオートロックが設置されており、住民以外はマンション内に侵入することができません。
しかし、ここ半年間で数回ほどドアノブに差し入れがかかっていた事があり、これを届けた人はどうやって建物内に侵入したのか疑問でした。
同じマンションの住民からの贈り物の可能性もありますが、少し気味が悪いです。
ここでは、共連れ防止法を7つ提案しました。
以下の対策法を実践することで、あなた自身の安全だけではなく、マンション全体の治安向上にも繋がります。面倒臭がらずに是非取り組んで下さい。
昨日の人気の記事