近所のお家の塀に、まるで槍や刃物のような金属製の格子が設置されているのを見たことはありませんか?
あれは「忍び返し」という名を持つ防犯グッズです。本記事では、「忍び返しって通販で買える?」「どうやって取り付けるの?」などをはじめとする忍び返しに関する様々なギモンに答えていきます。
持ち家の防犯を強化したい、所有している賃貸物件をより魅力的にしたい、という方々は特に必見です!
・忍び返しの基礎知識
・忍び返しの効果
・購入方法
・価格の目安
・忍び返しのメーカー例
・取り付け方
最後まで読んで、防犯知識を身につけましょう!
忍び返しとは、泥棒などの侵入を阻止する目的で設置される鋭利な柵の事。ステンレスや樹脂といった材質でできています。
形状は様々で、槍のようなモノ、ナイフのようなモノ、針のようなモノなどがあります。稀に、塀の上部にガラスの破片がむき出しで埋め込まれていることがありますが、あれも原始的な忍び返しです。
忍び返しと似た働きのものに有刺鉄線があります。
有刺鉄線は、トゲトゲがある金属製のワイヤーであり、敵の侵入を防ぐ事を目的として設置される点は忍び返しと全く同じになります。
この両者の違いは、形状にあります。有刺鉄線はひも状なので、様々な場所で使用できますが、忍び返しは使用できる場所は塀の上だけに限られてしまいます。
ただし、商品によっては、配管に装着できたり、車の侵入を防ぐ目的で、地面に敷いて使うタイプのものもあります。
雨水配管忍び返しは、通常塀の上部に設置するものですが、忍び返しバンドは雨どい(雨水管)などの円形のパイプに装着します。泥棒がパイプをつたって侵入してくるのを防ぐ事ができます。
設置する際は、一つだけでは効果が薄いので、50~100cm間隔で複数個設置するのが望ましいとされています。
ダイヤテックから発売されている商品が有名。ダイヤテックについては記事下部でも紹介しています。
忍び返しは主に以下の3つの機能を持ちます。
・防犯
・おしゃれ
・動物よけ
ひとつずつ詳しく解説します。
忍び返しがあると、侵入者は塀を超える事が出来ません。無理に突破しようとすると大けがを負ってしまいます。また、その恐ろしい形により泥棒への威嚇効果も期待できます。
塀全体に設置する必要があり、それなりの費用がかかってしまうのが難点です。忍び返しの値段については「価格の目安」の箇所で詳しく解説します。
エクステリアとは、インテリアの対義語で、家の外装の事を指します。忍び返しにはデザイン性が優れたものもあり、お洒落なエクステリアとしての役目も果たしてくれます。
実際に、お洒落さや格好良さを理由に設置している人もいます。
人だけではなく、猫や猿などの動物の侵入も防ぐ事ができます。また、塀がとげ状になるので鳩やカラスなどが塀に立ち寄って糞を撒き散らすことも防げます。
以下の3つの購入経路があります。
・ホームセンター
・ネット通販
・金物屋(金属加工業者)、忍び返しメーカー
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
ホームセンターだと実物を手に持って見る事ができます。また、取り付けや商品の配送も承っている所もあるので、自分で取り付けをしたくない方は、ホームセンターからの購入が最適でしょう。
ただし、ホームセンターへ行く場合、実際に忍び返しを取り扱っているか電話で確認したほうがいいかもしれません。全国展開しているホームセンターチェーンのカインズwebショップでは、「忍び返し」で検索してもヒットしませんでした。
ネット通販は、品揃えが多く、自分好みの製品を見つけ出す事ができます。また、家から出る事なく、ネット環境さえあればいつでも注文する事ができるのも魅力です。
例えば楽天市場で忍び返しと検索すると、45件対象のアイテムを見つけることが出来ます。形や素材、価格などを簡単に比較することが出来ますね。
異なる出店主から同じ商品が販売されていることもあるため、45種類の忍び返しがあるわけではないという点には注意が必要です。
金物専門店や忍び返しを製作しているメーカーが運営している店舗やネットショップでも忍び返しを入手できます。
例えば、「金物専科 山下金物インターネットショップ」というショップでは、主にリフォーム業者などを相手に忍び返しを販売していますが、一般の方でも買う事ができます。