日本で起きた洗脳事件ワースト【3選】

日本国内で起きた洗脳事件のうち、比較的新しく、世間で大きく騒がれた事例を3つ厳選しました。過去から学ぶきっかけとなれば幸いです。

X Japan・Toshi洗脳事件

事件概要

XjapanのToshiさんは、元妻の守谷香さんに誘われて、MASAYAという男がトレーナーを務める自己啓発セミナー「レムリアアイランドレコード(ホームオブハート)」に参加し、10年以上もの間洗脳され続けました。

Toshiさんはこの洗脳事件で10年もの歳月と、X Japan時代に稼いだ15億円もの資産を失いましたが、今現在は「必要な期間であったと割り切って前をみて進んでいく」と気持ちを新たに精力的に芸能界活動を行なっています。

元妻・守屋香との出会い

守屋香さんは、1986年に行われた松竹「ミス・レインボー」でグランプリに輝いた事をキッカケに芸能界の世界に入り、アイドル歌手として活動をを開始。

そして、アニメ「キテレツ大百科」のOPテーマ「お嫁さんになってあげないゾ」など数々のヒット曲を生み出す傍ら、1993年には舞台「ハムレット」に出演し、そこでToshiさんと出会いました。

Toshiさんは守屋さんに一目ぼれをし、猛アタック。出会ってから4年後の1997年に二人は結婚しました。


実はToshiさんを宗教団体「ホームオブハート」に誘ったのは守屋さんです。ホームオブハートの主催者・MASAYAが守屋さんのことを大変気に入っており、この二人は一緒に暮らしていたこともあるそうです。

一部報道では、MASAYAと守屋は不倫関係にあったのでは?といわれています。

MASAYAの洗脳手法

MASAYAは、信者を利用してToshiさんに暴言や暴力を浴びせ、服従させました。また、妻・守屋さんもToshiさんを「アゴ」呼ばわりして、馬乗りになって暴行したという。さらに、X Japanは「悪」であるとToshiさんに植え付け、周りとの関係を断つように仕向けました。

こうして反抗する気力を奪った後に、上納金という名目で毎月3000万円を搾取。そんな洗脳の日々が続いたある日、音楽関係者が1億5000万円というギャラを引っ提げてX Japan再結成を持ち掛けてきました。

Toshiさんのお金が底をついていた事もあり、MASAYAは今までの主張を一転させ、Toshiさんに再結成するよう指示。

Toshiさんは、この頃にはMASAYAへの不信感が募り、洗脳が解けていったそうです。

北九州監禁殺人事件

事件の概要

2002年、当時17歳の少女が警察に助けを求めた事からこの事件は発覚。一緒に同居していた家族や知人をマインドコントロール下において支配し、自分では手を下さずに家族同士で殺し合いをさせるというショッキングな内容により自主的に報道規制がなされたとされ、知名度は低い事件です。

この事件の主犯・松永太死刑囚は、暴力や行動制限の他に、コンセントにつないだコードの先にクリップを付け、「通電」という呼ばれる罰を与えて、自分に反抗しないよう調教しました。

また、被害者間に序列を設けて被害者同士が憎み合うように仕向け、結束しないようなルールを作ったりもしました。

7人の殺害

この事件は、金に困った松永太死刑囚と緒方純子受刑者の夫婦がマンション仲介をしてくれた男性と同居した事から始まります。

松永死刑囚は言葉巧みに彼をだまし、その男性とその娘を家に住まわし、暴力と虐待によりマインドコントロールをして金品を奪い、最終的にその男性は衰弱し、亡くなりました。

そして次のターゲットとして選んだのが妻・緒方の両親、そして妹夫妻です。彼らは、「緒方が人を殺した。」という嘘を信じ、松永死刑囚はその弱みを利用して、緒方の親族もコントロールし、一緒に同居するよう命じました。

松永は、この監禁生活で被害者達を完璧に服従させ、自分で手を下す事なく、妻の両親、妹夫婦、妹夫婦の二人の子供を殺害。こうして7人もの命が奪われました。

オウム真理教による洗脳

死刑囚・土屋正美への洗脳

平成を代表するカルト教団「オウム真理教」。このオウム真理教が起こしたテロ事件「松本サリン事件」や「地下鉄サリン事件」に散布された毒物・サリンの製造を行なったのが土屋正美です。

彼は、オウム真理教のトップ・麻原彰晃により強く洗脳され、その呪縛から解き放たれたのは、「麻原が仮病で死刑を逃れようとしている」という記事を法定で目にした時だった時であると後に語っています。

オウムとの出会い

土屋は高校時代に「人間は脳細胞は数%しか使われずに死んでいく」という事を知り、100%の力を出す方法としてヨーガに興味を持っていました。

その後大学に進学しますが、怪我によるラグビー部を退部、恋人との破局など不幸な出来事が続き、博士課程へと進学するも、将来への漠然とした不安を抱えていました。

そんなある日、友人にイベントに誘われ、そこで大阪大学に通う村井という男と出会う。土屋は彼の見知ら似ぬ分野の科学の話に心惹かれ意気投合。そして、彼に誘われて超能力セミナーに参加し、そこで初めてオウムとの出会いを果たしました。

オウムに没頭した経緯

土屋は元々宗教に興味は無かったようですが、超能力セミナーで、座禅中に体が跳ねるような感覚を味わい、興味が湧き、セミナーの後すぐに教団からテキストや指導テープを入手し、熱心に取り組んだという。

さらに、教団は次々と修行プログラムや教材を勧めて購入させ、土屋は教団への借金を返済のために、朝から晩までバイト漬けの日々を送り、次第に心がボロボロになっていきました。

こうして、心身共に疲弊しきった土屋は、次第にオウムに服従を誓うようになりました。

オウムの洗脳システム

オウムは、数々の修行で心身共に極限状態にし、徐々に信者を服従させていきました。ここでは、その修行の一部をピックアップしています。

・クンバカ: 息を止める修行。水の中で息を止める「水中クンバカ」は何度も大会が催されています。あるテレビ番組では、麻原の弟子がクンバカが実演しましたが、麻原自身は毒ガスが混入されていると難癖をつけて実演を拒否しました。


・アンダーグラウンド・サマディ: 土の中に埋めたコンテナ内で瞑想を行う。オウム真理教元幹部の石井久子や上祐史浩(ひかりの輪代表)が行ったとされています。


・キリストのイニシエーション: 麻原一度口にふくんだLSDが混入した液体を飲む修行。LSDの幻覚作用で神秘的な体験をさせる事ができる。また、LSDの成分を体から抜くために温熱療法(47度のお湯に15分間入浴)というものも行われた。

誰もが洗脳されることがある!?【まとめ】

どの洗脳事件も、暴力と行動を制限する事で相手をコントロールしているという共通点があります。徹底的な暴力で相手を屈服させ、行動を制限し外界からの情報をシャットアウトすることで洗脳者の命令が絶対という心理状態になるのだと思います。

自分は大丈夫!と思っている方もいるでしょうが、誰もが洗脳されてしまう可能性があります。では、マインドコントロールされそうになったらどうすればいいのか?

一つの方法として、「視野を大きく広げて物事を考える」というものがあります。マインドコントロールは「相手の視野を狭める」ことが必須。

ならば、狭い世界に閉じこもって生活するのではなく、様々な人と出会い、様々な人の意見に耳を傾けることを心がけて生活すれば、洗脳されにくい人になるかも。是非実践してみて下さいね。

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