市販されている防犯ステッカーは、実際にはホームセキュリティや防犯カメラを導入していなくても設置できます。ある種防犯上の「ハッタリ(ブラフ)」であるといえます。
ダミーの防犯ステッカーを貼りつけたからといってそれを過度に信用せず、メリット・デメリットを理解したうえで使用すると良いでしょう。
特に、他の比較的手軽で安価に導入できる防犯グッズも合わせて導入することでダミーステッカーの弱点もカバーすることが出来ます。
「金銭的・時間的コストを抑えつつ防犯を行いたい」という方に特に最後まで読んでほしい記事となっています。
・ダミー防犯ステッカーの基本情報
・ダミー防犯ステッカーのメリットまとめ
・ダミー防犯ステッカーのデメリットまとめ
・ダミー防犯シールを効果的に使用するコツ
・よくある質問とその回答
ダミー防犯ステッカーとは、ダイソーなど100円ショップや、ホームセンター、Amazon・楽天などのネットショップでも販売されているステッカー。「監視カメラ作動中」を例として、空き巣や侵入者へ警告を行う旨のメッセージが記載されていることが特徴です。
セコムやアルソックのステッカーは、それらのセキュリティサービスと契約していなければ入手することが出来ません。一方、市販のステッカーは、実際にはホームセキュリティや防犯カメラを導入していなくても、購入出来ます。
これらの特徴から、市販のステッカーはある種の「ハッタリ」として使われることが多いです。一般的に、これをダミーの防犯ステッカーと呼んでいます。
ダミーの防犯ステッカーを使用する防犯上のメリットは、主に以下の2つです。
防犯ステッカーは市販されており、価格も抑えめです。また設置も、玄関のドアや窓、サッシなどに貼り付けるだけ。手間も時間もかかりません。
セコムやアルソックの提供するホームセキュリティサービスを契約したり、防犯カメラの設置工事を行うと、お金も手間もかかります。
このことから、防犯ステッカーは最も安価に素早く行える防犯だといえるでしょう。
侵入を試みようとしている者がどのような人物か、など他の条件も影響しますが、ダミーのステッカーでも充分防犯効果はあると考えてよいでしょう。
ステッカーに記載されている警告を見た者は、「侵入時に万が一警備スタッフがやってきたり、防犯カメラに撮られていたら逮捕されてしまう」というリスクがまず頭に浮かびます。そのため、侵入を思いとどまらせて、犯罪を未然に防ぐことが出来ます。
ただし、効果は完璧ではありません。また、もし侵入されてしまった場合、ダミーのステッカーだけではどうすることも出来ません。
デメリットは主に以下の2つです。
市販されているダミーの防犯ステッカーにはセキュリティのブランド名が記載されておらず、犯罪行為を思いとどまらせるための説得力が弱いです。
例えば、セコムやアルソックのステッカーには、それぞれの会社名がはっきりと記載されていますが(Security by SECOMなど)、ダミーのステッカーにはそれがありません。
社会的に名の知られた「権威」「看板」を背負っていない = 信用も低いと考えられます。
ダミーの防犯ステッカーは市販されています。人によっては、それが「ダミー警告」として使用されていることを理解してしまうかもしれません。
その他の防犯グッズと併用している場合を除いて、ダミーだと知られてしまってはステッカーの防犯効果は全く意味を為しません。
ダミーの防犯シールは、メリット・デメリットを理解したうえで利用することが大切。次は、その効果を最大限発揮するためのちょっとした工夫を見ていきましょう。
防犯ステッカーは、空き巣や侵入者がそれを見た時に初めて効果を発揮します。あまりに地味な色使いだと、ターゲットとなる家や施設を物色している犯罪者へその存在を知らしめることが出来ません。
サイズはもちろん大きい方が目立ちますが、窓ガラス、窓のサッシ、玄関ドアなど張る場所に応じて適したものを選びましょう。サイズの合っていないものを使用してしまうと、ステッカーの余った部分をきっかけに、雨や風で簡単にはがされてしまいます。
繰り返し述べますが、ステッカーはまず人目につく必要があります。表玄関だけではなく、侵入経路となりそうな勝手口や、ベランダの窓などにも設置しておきましょう。
また、足元などの低い位置に張るよりも、人の目線かそれより少し高い位置に貼り付けた方が、パッと見たときに視界に入りやすいです。