車上荒らしは人を選びません。そのため、車上荒らしの被害を受けた芸能人・有名人も多く存在します。その例を見ていきましょう。
ビジネスで成果を上げ、趣味も豊富な事で知られているヒロミさんは、2013年の6月3日に車上荒らしの被害に遭ったそうです。
夜に港区の飲食店を訪れ、車へ戻ると財布が盗まれていたとのこと。6月10日に自身のブログで被害を明かしました。
お笑いコンビ「ペナルティ」で相方のヒデさんと活躍するワッキーさんは、2011年の2月15日に被害を受けたそうです。
夜9時ごろに品川区の駐車場に車を停め、およそ6時間後に戻ると助手席の窓ガラスが割られていて、かばんが盗られていたとのこと。
俳優であり歌舞伎役者でもある松本幸四郎(二代目 松本白鸚)さんは、2000年の11月に歌舞伎の公演チケット784枚を車から盗まれました。
車は港区の駐車場に停められていて、被害額はおよそ1000万円相当とのこと。
北斗晶さんは、会社のロゴが入ったTOYOTAのハイエースを盗まれたことをブログで明らかにしていました。
車の鍵は会社においてあったとのことから、何らかの手段で車に侵入しエンジンを作動させたとみられています。
日本のスケート選手「羽生結弦」さんの盟友でもある、2014年ソチ五輪銅メダリストのカザフスタン出身スケーター、デニス・デンさん。
彼は2018年7月19日、不運にも車上荒らしに遭い、犯人に刺殺されて亡くなってしまいました。事件はカザフスタンで発生しましたが、日本でもスケート選手を中心として哀悼が寄せられました。
車上荒らしがテンさんの車からパーツ(ミラー)を外し、盗もうとしているところを見つけ、それを防ごうと争いになり、このような悲劇が起きてしまったとのこと。
加入している車両保険の会社や、警察へ問い合わせます。
車両保険に加入している場合、プランなどによって保証の範囲は変わります。窓ガラスが割られていたり、車が傷つけれらていた場合、その分は賄われますが、盗品の被害は保証されない、といったことがあります。保険内容は確認しておきましょう。
なお、ドライバー全員が加入している自賠責保険は、交通事故の際の保険のため、車上荒らしには適用されません。
警察へ110番通報すると、事情聴取(いつ被害にあったのか、状況説明など)や鑑識(指紋採取など)が行われます。
窓ガラスを割られるなどしていた場合、車は修理工場で直してもらいましょう。保険が適用されるのであれば、修理代を自己負担する必要はないかもしれません。
免許証は再発行、クレジットカードやキャッシュカードなどは一旦停止させ、再発行などを行う必要があります。役所や金融機関などへの問い合わせを忘れないようにしましょう。
被害の種類や額に応じて、「雑損控除」を受けられることがあります。確定申告時に控除分を支払った税額から引き、返してもらえます。税務署や、税理士さんへ相談しましょう。
なお、控除対象は「生活に通常必要な資産」である必要があります。すべての被害が税控除の対象となるわけではない点には注意しましょう。
車上荒らしの現場を見つけても、自身の命を守る手段がない場合、不用意に声をかけたり、争ったりするのは非常に危険です。
犯人もこちらの命を奪うつもりではないはずですが、犯行現場を見られてしまったことによる焦りや緊張から、逆上して襲い掛かってくることもあります。
発見者は、自身の命をまずは優先するべきです。警察に通報したり、犯人の様子をスマホで撮影したり、距離の離れたところで大きな声をだすなど、自身に危害が及ばないような策をとりましょう。
たとえば、2017年に大阪府のコインパーキングで車上荒らしの現場に遭遇した女性が、逃げようとした2人の運転する車の前に立ちはだかったという事例があります。
犯人たちはそのまま女性に向かって車を走らせ、女性が車のボンネットに乗ったままおよそ150mほど車を走らせ、女性は車のスピードが落ちたところを狙って車から飛び降りました。女性は軽傷で済んだとのことです。
車上荒らしをするつもりでなくても、車にマイナスドライバーを積んでいて、それを警察に確認されると法律違反となることがあります。
これは、マイナスドライバーやドリル、バール、ニッパー、レンチなどは法律で「推定侵入工具」として扱われていて、正当な理由なく持ち運ぶことは法律で禁止されているため。実際、マイナスドライバーを使った車上荒らしなども発生しており、そういった被害を防ぐための法律です。