防犯やセキュリティ、ましてや防刃ベスト・シャツなんて自分には関係ない、なんて思っていませんか?
実はそんなことはありません。刃物を使った殺傷事件は無差別的なものもあり、「誰にでも降りかかることがある」のです。
例えば、2018年の6月、東海道新幹線で刃物を持った男が他の乗客を襲い、3名を殺傷するという事件が起きました。
これをきっかけに、刃物の持ち込みを制限する方針を掲げる一方、手荷物検査を行うのは現実的でないとして、護身用の防刃ベスト、防犯スプレーなどの設備を取り入れることを検討しているそうです。
自身を守るための防犯・セキュリティに目を向けるのは、日本だけでなく世界全体のトレンドでもあります。
実際、銃社会であるアメリカでは、防弾製品の売り上げが伸びているというニュースもあります。無差別の銃撃事件が頻繁に起きるためです。
また、2018年に、インドに住む女子大学生が、男性による女性への乱暴から身を守るための女性用下着を開発しているというニュースもありました。下着には鍵がついており、乱暴から守ってくれるうえ、GPSや親戚へ通報を送るボタン、GPS、ビデオカメラなどが搭載されているとのことでした。
残念ですが、特に女性は身の安全に注意を払うべき、というのが現状です。
夜道を1人で歩いているときに刃物を持った男性に襲われる、有名人・アイドルが心を病んだファンが振るう凶器の被害に、といった事例は日本でも多く発生しています。
それぞれの事件については、以下の記事などで紹介しています。未然に防ぐためにもぜひチェックしてみてください。
実際に防刃ベストなどを着用していた事例を見てみましょう。
2018年の5月には、包丁を持って暴れていた男性と組み合った警官の防刃ベストに複数刺し傷があったというニュースがありました。
警官は、顔や手の指に刺し傷・切り傷があったとのみ報道されていたため、防刃ベストで守られた部分は大丈夫だったのでしょう。
ちなみに、刃物を持って暴れた男性は、組み合った際に警官から発砲され亡くなっています。
2018年に加計学園に関する問題で、政府の主張とは異なる発言をして対立した元文科省事務次官・前川喜平さん。
2018年5月に記者会見を行った当時、人前に出る際は法的にも肉体的にも自身の身を守る必要があると案じた彼は、弁護士を依頼し、その弁護士が持ってきてくれた防刃シャツを着用していたそうです。
防刃アイテムを製造・販売する会社も、信用を失っては商売が成り立ちません。そのため、基本的にはしっかり守られると考えてよいでしょう。
固定された状態で、思いっきりアイスピックを振り下ろすなどすると、貫通することもあるようです。「これを着けていれば完璧」ではなく、そのような状況に遭わないようにすること、すぐに逃げることが先決です。
着用していても、守られていない場所を刺されたり、切り付けられたりしてしまっては意味がありません。購入したら一度着用して、どの部分が守られているのか・守られていないのか確認しましょう。
実際の例として、イスラエルでは2016年に、防刃ベストを着用しているはずの記者が、刃物で負傷する事件がありました。
FMSエンタープライズという会社の製品である防刃ベストの紹介のため、番組で記者が着用して刃物を突き立てられるという実験を行ったところ、刃物が背中に到達してしまいました。
幸い大きなけがにはならなかったそうです。防刃ベストの上から上着を着用していたのですが、そのベストが無い部分へ刃物を突き立ててしまったためこのようなことが起きてしまったそう。
防刃グッズは、刃物や鋭いものによる攻撃を防ぐことは出来ますが、ピストルの弾などから身体を守ることは出来ません。
日本では銃による事件はほとんど起きないため、防弾グッズもあまり流通していません。
・価格: 25,000円程
・カラー: ライトブルー、ピンク、ブラック、ホワイト
ブレードランナー社は防刃パーカーも売り出しています。こちらもケブラー製。