芸能界の闇!失踪・誘拐事件の被害を受けた芸能人【4選】

顔や家族をテレビで公表することも多いため、有名人は犯罪のターゲットにされることがあります。今回は、事件に遭った経験のある芸能人を4名、その事件内容と共に紹介します。

津川雅彦・朝丘雪路夫妻

koyaman09 / Via instagram

俳優夫妻である津川雅彦さんと朝丘雪路さん。生前は、双方ドラマや映画などで活躍していました。

1974年の8月15日に、当時生後5か月の長女 真由子ちゃんが誘拐され身代金500万円が要求されました。津川さんは、警察と話し合い、その日のうちに150万円を指定された口座へ振り込みました。

真由子ちゃん発見までの道のり

当時はまだATMではなくCD(キャッシュディスペンサー)だった時代。警察は、指定された口座の銀行CDで取引(出金など)が行われるたびに付近を捜索するなどしていました。しかし、どのcdで取引が行われたかなどを把握するようなシステムにはなっていませんでした。

そして、cdが17時以降使用出来なるなるのを待って、その銀行のエンジニアがシステムを書き換え、翌日にはどのcdで取引が行われたか把握できるようにしました。

16日の正午に、あるcdから2000円と29万円が出金されたため、警察はその男性を捜査。問い詰めたところ犯行を自供し、17時頃に逮捕されました。真由子ちゃんは、犯人の自宅におり、その日の午後7時15分に保護されました。

高島忠夫・寿美花代夫妻

erieri1950 / Via instagram

テレビドラマなどで活躍している高嶋政宏・政伸兄弟。彼らは芸能一家であり、父親の高島忠夫、その妻の寿美花代も俳優・タレントとして活躍していました。

しかし、兄弟は実は2人ではなく3人。幼くして亡くなった兄がいたのです。

高島忠夫さんと花代さんは1964年の8月24日に、部屋が荒らされ、まだ生後5カ月の長男「道夫」が浴槽へ沈められているのを発見しました。家政婦の1人から連絡があったため、すぐに警察へ通報。道夫くんは病院へ運び込まれましたが助かりませんでした。

犯人の発見

被害を最初には発見したのは家政婦でした。そして、実はこの家政婦が犯人でした。現場の状況が不自然であり、問いただした結果、その日のうちに犯行を告白したとのこと。

もともと夫妻のファンであった彼女(当時17歳)は勢力的に働き、夫妻もよく彼女へ良く接していました。しかし、夫妻に長男が生まれた後、嫉妬心が芽生えます。

その日も仕事を終えた後に入浴し、部屋へ戻る途中(家政婦は住み込みだった)に赤ん坊の声が聞こえたため部屋へ入り、長男をあやしていました。庭へ出て足が汚れてしまったため、長男と一緒にお風呂場へ行った際に良からぬ感情が湧き出てそのまま犯行に及んだとのこと。

部屋が荒らされていたのは、空き巣によるものだと見せかけるためでした。

梶原一騎

thunderball_1 / Via instagram

梶原一騎さんは「あしたのジョー」や「巨人の星」といったスポ根もので知られる漫画家。前妻と離婚した後、台湾人の有名タレントである白冰冰さんと結婚し、彼女との間には娘の白暁燕ちゃんがいました。

白暁燕さんの誘拐

白暁燕さんが産まれる前に白冰冰さんと梶原一騎さんは別居し、台湾へ帰国していました。産まれた白暁燕さんは母親の元で育てられ、テレビなどにも出演するようになります。

しかし、梶原一騎さんが亡くなってから10年後の1997年4月14日、当時17歳の白暁燕さんは誘拐されてしまいます。通学途中のことでした。

誘拐の目的と結末

白冰冰さんのもとへ犯行グループから誘拐した旨の連絡があり、指定された場所へ行くと、暴行された娘の写真と切断された小指、そして身代金などの要求が記された紙が置かれていたとのこと。

犯行グループは500万ドル(現在のレートだとおよそ5億円)を要求し、白暁燕さんの母親である白冰冰さんは身代金全額を用意しました。

警察は身代金受け渡し時に逮捕するという作戦を立て、同月18日と19日に身代金の交渉を行う予定でしたが犯人は現れませんでした。なおこの時点で白暁燕さんはまだ無事だったそうです。

4月23日にも交渉が行われる予定でしたが犯人は現れませんでした。その後25日に警察がアジトを突き止め突入、4人が逮捕されましたが実際に誘拐を行った3名は逃走。白暁燕さんも見つかりませんでした。

そして4月28日に白暁燕さんの遺体が発見されました。

犯行グループのその後

3名(陳進興・林春生・高天民)は指名手配されつつ、逃走を続行。8月19日に台北市内で林春生・高天民が警察と銃撃戦を行い、警官1人が死亡。犯人の1人である林春生は銃撃による怪我を理由に自殺しました。

10月後半に残る2人は整形外科で顔を整形し、その医師夫婦と看護師1人を口封じのために殺害。

11月17日に高天民は台北で警察と銃撃戦を展開しましたが、逃走できずに自殺。

同月18日に陳進興が南アフリカ大使館に人質5名を立てこもり、弁護を受ける約束を得て投降し逮捕されました。陳進興は1998年の1月に死刑判決を受け、1999年10月に刑が執行されました。

逮捕された陳進興によると、6月6日、8月8日にも別の誘拐を行い、身代金を受け取っていたそうです。誘拐された家族は無事に解放されていたとのこと。警察へは通報されませんでした。

西村知美

kishidatakaaki / Via instagram

元アイドルの西村知美さん、現在はテレビタレントとしてバラエティ番組などで活躍しています。彼女が18歳のころ、アイドルとして活動していた当時に事件は起きました。

あるファンが彼女の自宅を訪れました。西村さんの姉が応じたところ、男は所持していたナイフを出して「西村知美と会わせろ」と脅してきたとのこと。事件発生時、西村さんは家におらず、犯人は姉を車へ乗せて拉致しました。

犯人が道中に寄った駐車場で、会社員の方が車から助けを求める姉の姿を発見し、警察へ通報。大きなけがなども無く済んだそうです。

西村さんは仕事中だったため、事件のことをマネージャから知らされました。その際、芸能人の性質か、ドッキリだと疑ったところマネージャーから叱られ、本当だと気付いたとのこと。

芸能界における誘拐事件【まとめ】

最近は週刊誌による追跡がえげつないですよね。自宅の場所や、訪れる店などまで特定され公開されたりしています。しかし、そのような情報の公開は犯行を助長してしまいかねません。

もちろん芸能人だけでなく、一般の方々も家のセキュリティーや、外出時の防犯を忘れてはいけません。特に小さいお子さんがいらっしゃる方は、用心しすぎなくらいが安全かもしれません。

関連記事
人気
カテゴリー
人気の記事

昨日の人気の記事