1998年、Charl Fourie氏によりとんでもない防犯グッズが開発されています。
当時、南アフリカでは車の盗難事件(カージャック)が非常に多く発生していたとのこと。運転中に犯人が凶器をちらつかせながら、車を渡すよう脅してくるのです。それを解決するために氏が作り出したのが「車に装着する火炎放射器」。
犯人が車に近づいてきた際に、車のペダルを使って操作することで、車体のドア部下のノズルから火を吹き出します。その威力は調整可能であるため相手を死に至らしめることはないはずだが、「失明はする」と言われています。
基本的には、近づいてきた相手へ火を噴き、犯人が逃げ出したうちに逃げる、という使われ方が想定されているようです。周りにいる歩行者も巻き込む可能性がある点が大きなデメリットでしょうか。
一見普通の自転車鍵ですが、自転車泥棒がこのロックの切断を試みると、切込みからガスを噴出します。開発したDaniel Idzkowski氏によると、ガスの威力は、泥棒へ吐き気をもたらす、そして人間が本能的に「逃げなきゃ!」と反応するほど。
落としたり、ちょっと傷をつける程度ではガスは噴射されないため、普段使用していてガスにノックアウトされることはありません。
アメリカでは電動のこぎりや液体窒素などありとあらゆる手段を用いてロックを破壊する自転車泥棒が多く存在します。2016年には希望額を大きく上回る$83187ドルもの開発資金を集めました。
公式サイトによると、現在プロトタイプの開発・テスト中とのこと。悪質な自転車泥棒への対策に成りうるでしょうか。
Yellow Jacketという会社はiphoneケースに充電機能とスタンガンを搭載しました。果たしてこれが実用的なのかどうかは別として、Yellow Jacket社は、「どこからどう見てもスタンガンと分からない」「スタンガンをカバンの底から取り出すには時間がかかるが、これならすぐに攻撃出来る」などの特徴を前面に押し出しています。
デメリットはケースがかなり分厚いコト。また、ケースからバッテリー部分は取り外すことが出来ます。が、スタンガンを使用する際はバッテリー部を装着していなければなりません。かなり分厚くて、少し使いづらそうです。
現在はiphone 6/6s、7、8サイズのものが発売されています。
イーロン本人のインスタグラムでも楽しそうに火炎放射器を振り回す彼の様子を確認出来ます。それにしてもどうしてアメリカ人はこんなに火炎放射器が好きなんでしょうか?
日本で防犯グッズ・武器といえばせいぜいスタンガンですが、アメリカではなんと「個人用」の火炎放射器も販売されています。所有はほとんどの州で合法となっており、さすが銃社会アメリカといったところでしょうか。
下の動画を見ると分かる通り、XM42が開発した世界初の手持ち可燃放射器(ガスボンベなどを背負う必要がない)はまるで巨大なガスバーナー。先端から燃料を水鉄砲のように、火炎と同時に発射することであのリーチを実現しているようです。
なお、2018年時点ではXM42のサイトにはアクセス出来なくなっています。
また、最近ではPaypalやスペースX、テスラなどの名だたる企業の創業者でシリアルアントレプレナーとして知られるイーロン・マスクが、自身が関わっている The Boring Companyの資金調達のため、同会社から火炎放射器を売り出したことも話題となりました。
価格は500ドルで、別料金で消火器も販売しています。The Boring Companyは採掘事業に取り組んでいる企業であり、「どうして火炎放射器?」と思った人は多いようですがm、結果として2万丁用意された火炎放射器はほぼ完売。
2017年10月頃に、「Aire」というドローンの開発プロジェクトがKickstarterというクラウドファウンディングのサイトへ掲載され話題となりました。
カメラを搭載しており、家の中を障害物を避けながら浮遊して、持ち主のスマートフォンへ撮影した映像を送ります。お掃除ロボット「ルンバ」のように、ドローンカメラ版というと分かりやすいでしょうか。外出時に、お家で問題が起きていないか確認するという使い方がメインとなりそうです。
操作にはスマートスピーカー(AlexaやEcho)が必要とのこと。
なお、Kickstarteで$50,000の資金を募り、最終的に$84,464を調達し無事終了しました。$699以上の資金を出資した方々には、早くて2018年912月中に機体が送られる予定となっています。
このリストバンドを着けた子供が、親から離れすぎていると、専用のスマートフォンアプリを通してアラームを鳴らして通知するというアメリカ発のリストバンド。商品名は「My Buddy Tag」です。大きな公園やショッピングモールなど迷子になりやすい場所などで使うことを想定されています。
「これより外に出たら通知する範囲」はおよそ12~37mから自身で設定可能。スマートフォンとはBluetoothで接続されます。
他の機能は以下の通り:
・本体が10秒以上水に浸っているとアラームが鳴る = 子供が溺れている可能性があると知らせて水難事故を予防
・本体の非常ボタンを押すことで、子供が能動的にアラームを伝えることが可能
・万が一スマホとの接続が切断された場合、その日時とおおまかな位置をお知らせ
2015年頃から販売されていますが、日本ではあまり普及しなかったようです。
本記事を執筆するにあたって、他にも様々な防犯アイテム(武器?)を見つけることが出来ました。より詳細な情報を入手次第、随時追加していこうと思います。
日本はやはり海外と比べると治安がよいのか、セキュリティや防犯にあまり関心のない人が多い一方、海外の人たちの防犯への積極性には目を見張るものがあります。自身の身は自分で守らなければならない、という点は見習うべきなのかもしれません。