アパートやマンションなどの賃貸物件では、1階だけ、ベランダと部屋を繋ぐ窓(掃き出し窓と呼ばれる)を覆うシャッター(雨戸と呼ばれることもある)が設置されていることがあります。
本記事では、その防犯シャッターに関する「毎日閉めるべき?」「防犯効果は本当にあるの?」などの、すべての疑問に答えます。
具体的には、特に以下の5つの項目について詳しく解説していきます。
・賃貸1階に設置されている防犯シャッターに関する基礎知識
・防犯シャッターの5つの効果
・防犯のための正しい使い方
・賃貸住人からよくある質問
・大家からよくある質問
賃貸物件で、空き巣や不審者に遭わずに安心して暮らすためにも、ぜひ最後まで読みましょう。
シャッターといえば、ガレージに備え付けてある上下に開閉する扉をイメージするかもしれませんが、防犯目的で窓にシャッターが付いている家もあります。
雨風から窓ガラスを守るために窓の外側に設置される格子などは「雨戸」と呼ばれ、木製のものやステンレス製のものがあります、その雨戸の役割を頑丈なシャッターへ担ってもらっているわけです。
つまり窓に設置されるシャッターと雨戸、どちらも使用目的は一緒でほとんど同じと考えてよいでしょう。
集合住宅で1階にだけシャッターが設置されている場合、その目的は防犯です。
集合住宅では、空き巣犯の侵入経路は窓からが最も多いです。さらに、一階のお部屋は高さがなく容易に侵入出来るので、泥棒のターゲットにされやすいと言われています。
窓からの侵入を防ぐために、強固なシャッターを設置しているというわけです。
まず第一に、セキュリティに力を入れている物件である事を示すためというのが考えられます。防犯面が優れた物件は、女性からの支持が高く、シャッターを設置することで入居者の獲得がしやすくなります。
その他の理由として、窓の破損を避けるためというのもあります。台風が頻繁に訪れる地域では、台風対策の一環としてシャッターを設置する場合が多々あります。
シャッターを下ろすと、完全に外からの視線をシャットアウトする事ができます。覗き対策には効果絶大です。
窓の鍵を閉め、シャッターを下ろすことで疑似的な二重ロックとなります。また、空き巣・侵入者は部屋へ忍び込む際、窓ガラスの一部に穴を空けたりする前に、まずシャッターをどうにかしないといけません。
その作業に時間をかけるということは、空き巣にとって人目に触れたり、通報されたりするリスクが大きくなることを意味します。結果として、窓に防犯シャッターが設置されている部屋を、わざわざ侵入の対象として選ぼうとは思わないわけです。
シャッターは窓ガラスを保護する役割もあります。嵐や台風で物が家に飛んできてもシャッターがあれば窓ガラスの破損を防ぐ事が出来ます。
窓に加えシャッターも下す事で、外からの騒音をシャットアウトし、中の音も漏れにくくしてくれます。
しかし、シャッター自体が風で揺れてしまい、ガタガタとうるさい場合があります。その対処法については、記事下部の「アパート・マンション住人からよくある質問」の部分で解説しています。
シャッターを閉じる事で窓に冷気や熱気が触れる事を防ぎ、室内の温度を快適な状態にしてくれます。ただし、シャッターは金属性なので、熱を溜めやすく、カーテンよりも断熱性は低いと言われています。
防犯シャッターを使用するうえでのコツ・注意点を見ていきましょう。以下の4つについて解説します。
・シャッターは閉めるべき
・閉めっぱなしは良くない
・開閉時間は、近所への騒音も考慮しよう
・シャッターがなくても大丈夫!他の防犯グッズを導入しよう
せっかく設置されているシャッターも下ろさなければ意味がありません。
開閉がめんどくさいという気持ちも分かりますが、就寝時や外出時は忘れずに閉じるようにしましょう。そうすることで、空き巣や侵入者を未然に防ぐことが出来ます。