武蔵野市で2018年1月から6月までの間に警察により認知された犯罪を、手口別にみていきましょう。
凶悪犯: 3(件)
粗暴犯: 34
侵入窃盗: 21
非侵入窃盗: 544
その他: 152
総計: 754
おおまかに分けられたそれぞれの犯罪の内容については、下の参考にした情報ソースで解説しています。
東京23区とそのほか市町村で犯罪発生の総数だけを比較すると、62地域中武蔵野市は27番目に犯罪件数が多い地域となっています。
警視庁「区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数」を参考にしています。犯罪やその手口を大きく以下の5つに分けていて、それぞれに特定の犯罪が分類されています。
・凶悪犯: 強盗など
・粗暴犯: 暴行や傷害、脅迫・恐喝など
・侵入窃盗: 空き巣や学校荒らし、忍び込みなど
・非侵入窃盗 : 自転車盗難、車上狙い、ひったくり・すりなど
・その他: 詐欺や賭博、知能犯など
逮捕率ではなく、検挙率の統計があったのでそちらも確認してみましょう。なお、「検挙」とは、犯罪の被疑者を特定して取り調べを行うこと。「逮捕」の場合は身柄を拘束することがあります。
【2018年1月~6月の検挙件数はまだ公開されていませんでした。公開され次第記載します】
2016年(平成28年)における武蔵野市での検挙率は、以下の通りです。
凶悪犯: 66.6(%)
粗暴犯: 57.8
侵入窃盗: 181
非侵入窃盗: 19.6
その他: 42.5
総数: 30.8
値が100を超えているものは、認知した件数よりも検挙した件数が多いことを指します。例えば、前年に検挙できなかった認知されている犯罪を、翌年に検挙した場合など、検挙数のみがカウントされているからです。
東京都比べて武蔵野市ではどのような犯罪が多く起きているのでしょうか。比較してみましょう。ここでは、東京都全体の最新情報が2016年(平成28年)のものだったため、武蔵野市の2016年のデータと比較します。
凶悪犯: 0.15%(3件)
粗暴犯: 4.3(85)
侵入窃盗: 3.5(69)
非侵入窃盗: 75.2(1478)
その他: 16.7(329)
総計: 1964
凶悪犯: 0.5%(696件)
粗暴犯: 6.4(8701)
侵入窃盗: 3.9(5230)
非侵入窃盗: 67.9(91428)
その他: 21.2(28564)
総計: 134619
犯罪発生件数の割合を見ると、少なくとも2016年中は、武蔵野氏は非侵入窃盗の発生率が高いようです。
武蔵野市内で確認された犯罪被害のうちニュースで報じられたことがあるものをいくつか紹介します。
2018年5月25日朝7時半ごろに、武蔵野市吉祥寺東町2丁目近辺で、刃物を使用した傷害容疑の事件が発生しました。
犯人は男性で、年齢は不明、黒いキャップと上下黒っぽい服装をしていたとのこと。黒い原付のようなバイクで南方面へ逃走していったとのこと。
「通り魔かも!」と近隣の住人を驚かせましたが、その後の調査では使用していたのは刃物ではなかったということが明らかになっています。
東京をはじめとする関東のいくつかの県では、中国人窃盗グループによる空き巣被害が2011年頃から起きているようです。
窃盗犯は、標的の家が不在かどうか、インターホンを押して確認した後、ガスバーナーを使って窓を壊して侵入し、現金や金品を窃盗。ニュースを調べてみると、既に逮捕された事例がいくつかある一方、別の容疑者による同様の手口による被害がいくつか報じられています。
武蔵野市吉祥寺で、アルバイトから帰宅途中の当時22歳の女性が、2人の少年強盗によって背中を刃物で刺されたうえ、財布などを奪われた事件。(2月28日)少年2人はその後、警官から職務質問を受けましたが逃走し、警官がそれを追跡。その模様は防犯カメラにも記録されていたそうです。
少年のうち1人は翌朝に逮捕。もう1人の少年も3月2日に出頭し逮捕されました。少年2人は2014年の裁判で無期懲役が確定しています。