海外で起きた通り魔事件【ワースト4】どうすれば被害を受けずに済む?

通り魔事件は海外でも発生しています。本記事ではその中でも特に有名な事例を、詳細に解説しながら見ていきます。外出時の防犯について今一度考えるキッカケとなれば幸いです。

海外にも通り魔は存在する?

日本だけでなく、海外でも通り魔事件は発生しています。しかし、明確に「通り魔」に該当する言葉はありません。

英語であれば日本における通り魔は”random attacker”や”random killer”と呼ばれたり、銃火器を用いた事件”shooting”、被害者が多かった場合は”mass shooting”と呼んだりします。

また、このような事件はhappeningやtroubleではなく、incidentと呼ばれます。

海外で通り魔に遭わないためには?

海外を訪れ居ている際に通り魔やテロなどの被害に遭わないためには、人通りの多いところを避けるのがまず第一です。とはいえ、せっかくの海外、お祭りやイベント、大きなショッピングモールを訪れるのが普通でしょう。

楽しみつつも、異常事態が起きたらすぐに察知できるよう、可能な範囲で周囲に目を光らせておくといいかもしれません。もし金品などを要求されたら素直に従うことです。

外務省の提供している「たびレジ」は、滞在先周辺で起きた事件などの最新情報を配信してくれます。例えば、近くで起きた事件の犯人がまだ捕まっていない事がたびレジで通知されたら外出を控えるなど、危険を避けるようにしましょう。

海外で起きた通り魔的事件一覧

本記事では、日本の外で発生した通り魔的な事件の中でも悪名高いものを4つ紹介します。これらの事例から学ぶことで、今後似たような事件が起きない、被害者の出ない世界になることを祈ります。

【紹介する事件】
・グアム
・台湾
・ロシア
・ロンドン 

グアムの通り魔事件(2013)

2013年2月12日、グアムの中心街であるタモンという地域のABCストアというコンビニへ、デソト容疑者(当時21歳)の運転する車が突入しました。車を降りると、刃物を手にして周囲にいた人たちを襲いました。

コンビニとその周辺には日本人観光客が多く、日本人3名が亡くなり10名が負傷しました。容疑者と被害者は、全く面識がなかったそうです。容疑者は逮捕され、おそらく終身刑となるだろうといわれています(グアムには死刑がない)。

穏やかなリゾートであるグアムで起きた悲惨な事件として話題となりました。

動機はお金?麻薬中毒?それとも裏で操られている?

動機は明確とはなっていません。容疑者は仲間と一緒に映像制作などに取り組んでいて、2011年に制作した「I Heart Gu」はグアム国際映画祭のマリアナ諸島制作部門で優秀賞を獲得したり、地元の番組やCMにも出演したことがありました。

事件発生日、彼を取り押さえた友人は、デソト容疑者が「彼らがおれにやらせたんだ!」と声をあげていましたが、友人が詳しく尋ねてもよく分からなかったと証言しています。また、彼は家族との問題や、麻薬問題(マリファナのディーラーをやっていたり、スパイスという合成麻薬を使用していたことがあった)を抱えていたと、彼の友人が話しているそうです。

事件の前の夜には、容疑者が自身の自宅へ友人4名を呼び寄せ、「グアムを出て大学へ行くためにお金が必要」などと語っていたことも判明しています。

台湾の通り魔事件(2014)

2014年5月21日、台湾の新北市で、当時21歳の大学生が龍山寺駅を発射した地下鉄内で包丁を振り回し乗客を襲った事件。江子翠駅で降車した際に現行犯逮捕されました。

4人が亡くなり24人が負傷。2015年の3月に死刑判決が出て、2016年5月に刑が執行されました。

暴力的な嗜好があった

特に動機はなかったようですが、もともと暴力願望があったようで、高校時代に猟奇的な内容の発言をしたり、猟奇殺人を扱った小説を書いたり、SNSでも過激な発言を行っていたそうです。

ロシアの通り魔事件(2017)

ロシアの中西部にあるスルグトという街で、2017年の8月19日午前、目出し帽を被った男が7目の通行人を刃物で襲いました。幸い、命に別状はなかったそうです。

男は現場に駆け付けた警察官により射殺されてしまったため、動機などは明らかとなっていません。イスラム国が犯行声明を出しましたが、ロシア当局はその声明には触れず、捜査を続けているそうです。

ロンドンの通り魔事件(2017)

ロンドンでは、通行人へ酸を浴びせるアシッドアタックと呼ばれる事件が起きています。中東や東南アジアで特に問題となっていますが、イギリスでも発生件数が増加しているとのこと。

男女間のトラブルなどだけではなく、ギャングの抗争なども影響しているとのことです。

ファストフード配達員の被害

2017年の11月5には、ロンドンの北東部でファストフードを配達していた2人が、10代の少年1人から、酸と思われるものを顔面にかけられました。配達員のうち1人は重傷で、失明のおそれもあるとのこと。

ティーンエイジャーにも無差別攻撃

2017年の9月には、西ロンドンのスタッフォードセンターというショッピングモールにあるマクドナルドを出た10代の2人と通行人4名が、ギャンググループにから硫酸を浴びせられたとのこと。

幸い、10代の少年2人は近くにいた57歳のホームレスに近くのバーガーキングを案内され、そこの洗面所で目などから酸を洗い流すことが出来たそう。

少年の母親は、男性に感謝するためクラウドファウンディングで寄付を募り、当初は1~2週間分の宿料を提供する予定でしたが、より長い間宿泊できるだけの金額が集まったとのこと。

アシッドアタックへの報復も

以下のツイートでは、アシッドアタックを試みたものの失敗してしまった人物が、周囲の人たちから暴行・リンチを受けている様子の動画を確認出来ます。これほど酸攻撃が日常的に行われていると思うとゾッとしますね。

This guy tried doing acid attack but ended up getting rushed in Stratford https://t.co/vFAU4WdqVe

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