ポメラニアンのようにとてもフレンドリーで誰とでも仲良くなる愛玩犬は、性格的に番犬には不向き。番犬に滴している犬種は、「警戒心が強い」、「初対面の人にすぐに心を開かない」等の性格の子が最適です。
もちろん、躾け次第でどの子も番犬になってくれるかもしれませんが、初めから番犬としての働きを期待して飼うのであれば、テリアのように番犬に適した性格の犬種を選ぶべきです。
小型犬は大型犬に比べて迫力がなく、泥棒への威圧・威嚇という面では、大型犬に劣ります。
しかし、小型犬は室内飼育に向いており、小さなお部屋でも大丈夫なので、日本の住宅と大変相性が良いです。また、小型なので、食事や運動量、抜け毛、排泄物の量等も少なく、大型犬に比べて飼育が楽で、忙しい社会人の方でも大きな負担にならないのも魅力です。
・チワワ
・プードル
・柴犬
・マルチーズ
・ワイアーフォックステリア
・ミニチュアピンシャー
・ジャックラッセルテリア
・スキッパーキ
チワワは、その愛くるしいルックスに加え、室内飼育に向いたサイズが日本の住宅環境にマッチし、日本の人気犬種ランキングで常に上位をキープしていますが、可愛いだけではなく、番犬としてもとても優秀な犬種です。
明るい性格ではあるものの、飼い主やその家族以外には簡単に懐かず、怖がりゆえに良く吠えるので、侵入者の存在を周囲に知らせてくれます。また、勇敢な一面もあり、侵入者に立ち向かったりする事もあります。
原産国:メキシコ
平均価格:20万円
体高:12~20㎝
体重:1.5~3㎏
プードルは、サイズによって「スタンダード」・「ミディアム」・「ミニチュア」・「トイ」の4つの呼び名があり、日本では一番小さいトイが最も人気が高く、最近では、トイよりも小さい「タイニー」・「ティーカップ」という品種も登場しています。
とても賢い犬種なので、番犬として躾ける事も容易です。ただし、プードルは元々猟犬であり、そのため大変活発で、このありまる体力を発散させるためにしっかり運動させる必要があります。よって散歩の時間を十分確保できる人が望ましいでしょう。
原産国:フランス
平均価格:19万円
体高:~38㎝
体重:~7㎏
日本に古来から存在した柴犬は、元々猟犬であり、飼い主の命令が無くても自分の判断で行動でき、テリトリー意識も強いので、番犬としては大変優秀です。
しかし、この自立心の強さは、裏を返せば我が強いという事であり、一般的に躾けが難しい犬種で、決して初心者向けではありません。また、体力もあり、散歩も毎日一時間程度しっかり行う必要があります。
原産国:日本
平均価格:18万円
体高:40㎝
体重:9㎏
世界最古の愛玩犬と言われているマルチーズ。性格は明るく温厚、さらに従順と大変飼いやすい犬種です。また、飼い主にはよく甘えますが、見ず知らずの他人には距離を置くので番犬にも適しています。
ただし、長毛なので毎日のブラッシング、定期的なカット、トリミングが必須。また、たれ耳で長い毛が耳を塞いで通気性が悪くなりがちなので、外耳炎の予防のために耳掃除をしっかり行う必要があります。
原産国:イタリア
平均価格:21万円
体高:20~25㎝
体重:2~3㎏
テリアは元々キツネやネズミ等を狩っていた狩猟犬が多く、非常に活発で勇敢なので、番犬にとても向いています。ワイアーフォックステリアも名前から分かるように、キツネ狩りに用いられていた犬種で、典型的なテリア気質を持ち合わせています。
番犬として優秀なテリアですが、頑固で躾けが難しく、散歩も一日2回一時間程度が理想とされており、飼い主も体力がある人が望ましいでしょう。
原産国:イギリス
平均価格:18万円
体高:39㎝
体重:8㎏
ドーベルマンをそのまま小さくしたような凛々しい姿のミニチュア・ピンシャー。ピンシャーというドイツ語はテリアを意味し、この犬種もテリア気質を持っているので、番犬に向いています。
また、先ほど紹介したワイヤーフォックステリアに比べて小型なので、散歩も毎日30~40分程度で十分です。
原産国:ドイツ
平均価格:17万円
体高:26~32㎝
体重:4~5㎏
ジャックラッセルテリアは、イギリスの牧師ジョン・ラッセルが狩りのお供に最適な猟犬を作る目的で、フォックステリアを基本として、ビーグル、他のテリア等を交配させてできた犬種です。また、闘犬のブルテリアとも交配されているので、気性の激しい一面もあります。
勇敢で、飼い主に一途な性格なので番犬としては優秀ですが、しっかり躾けないと、命令を全く聞かない手の付けられないダメ犬になってしまう恐れがあるので、ある程度飼育経験の豊富な方が良いでしょう。また、しつこいちょっかいを嫌がりますので、小さいお子さんがいる家庭には向いていない犬種です。
原産国:イギリス
平均価格:18万円
体高:23~30㎝
体重:4~5㎏