ジェイソンと言えばホラー映画のキャラクターとして、チェーンソーを凶器として扱うことで有名ですよね。
そんなジェイソンが現実世界の人々に乗り移ったかのような事件が日本や世界で発生しています。
本記事では、それらの事件を5つ紹介します。しかしその前に、ジェイソンについて簡単に振り返ってみましょう。
ジェイソンは、ホラー映画の定番「13日の金曜日」に登場するキャラクターで、元々は普通の子供でしたが、先天的に顔が奇形である事が原因で虐められ、それをキッカケに殺人鬼へと変貌しました。
武器は主にナタやチェーンソーを使い、第6作目では、落雷により復活し、不死身の怪物となります。
また、ジェイソンを題材としたゲーム「フライデー・ザ・13th」、映画「得る無害の悪夢」のフレディと戦う映画が登場したりと、原作の枠を飛び越えて活躍しています。
ジェイソンが11歳の事、クリスタルレイクへキャンプに出掛ける事になるが、そこで一緒だった少年らに、顔が不気味であるという理由で顔に布袋を被せられ、湖に落とされ行方不明になります。
キャンプの指導員は事件の発覚を恐れ、事件をなかったものとし、ジェイソンの母・パメラはこの事件を機に精神を病み、キャンプ指導員や観光客を襲う無差別殺人鬼になってしまいました。
13日の金曜日、この日もパメラは人を襲いますが、ナタで反撃され死亡。その様子を奇跡的に生還していたジェイソンが目撃し、この日を境に復讐の鬼と化しました。
それでは、チェーンソーが犯行に用いられた事件を見ていきましょう。以下の5つの事件を解説します。
・横浜港バラバラ殺人事件【横浜】
・チェーンソーで自殺【ロシア】
・遺体ビジネスの闇【アメリカ】
・チェーンソー恐喝男【三重】
・暴力団員による死体損壊・死体遺棄【神奈川】
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
2009年、横浜港で釣りをしていた男性が、遺体のようなものが浮かんでいるのを発見し通報。すぐさま警察が現場に向かうと、そこには右足がなく左足は太ももから先ない状態の人の下半身があり、事件が発覚する。
遺体は大和市に住む会社員の男性と世田谷区にある雀荘の経営者の男性のものであることが判明し、当時雀荘経営者の男性と経営権を巡って争っていたという近藤剛郎という男が容疑者として浮上した。
捜査の末に、近藤は池田容之という男に殺害を依頼した事が分かり、生きたままチェーンソーで首を切断するという残忍な手口が明らかになった。
この事件の実行犯の池田には死刑の判決が下りましたが、殺人を依頼した近藤は海外に逃亡し、今なお捕まっていない。
池田死刑囚は、デンゼル・ワシントン主演の映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」に登場する密売人に憧れていて、近藤容疑者から麻薬密売を手伝ってほしいと頼まれた事をキッカケにその憧れの世界に足を踏み入れる事になった。
近藤は池田に「運び屋のトップになってまとめて欲しい」と持ち掛け、それから池田は30人ほどの運び屋をまとめる立場になり、組織的に密輸を行っていたが、ある日近藤から面識のない2人の男性の殺害依頼を受けた。
池田は、人を殺せる人間であることをアピールし、覚せい剤の利権を手に入れてステップアップできるチャンスだと思い、引き受けた証言している。
池田死刑囚は、仲間8人と共謀して、被害者男性二人を拉致し、ホテルに監禁。そして被害者男性の自宅から1300万円ほどの現金を奪い、二人の男性をホテルの浴室で殺害した。
被害者男性は、「電動ノコギリは嫌です。せめて殺してからにして下さい」と懇願するも、それを嘲笑うかのように池田は男性の指をハサミで一つずつ切り落とし、「せめて妻と母には連絡させてくれ」と頼むもお構いなしに電動ノコギリで男性の首を切り落とした。
2018年9月4日、ロシアのトムスク在住の15歳の少年がチェーンソーで自分の頭を切断して自殺した。この少年は事件当時、オンラインゲームをプレイしていて、ゲームに負けた事をキッカケに自殺したとのこと。
しかし、メッセージアプリ「WhatsApp」の履歴から、何者かによって自殺を促された疑いが生じ、「自殺ほう助」の可能性も視野に入れて捜査を行っている。
アメリカでは、医療分野の発展を目的として解剖用の遺体が自由に取引されている。勿論アメリカでも遺体そのものを売買することは禁止されており、遺体ブローカー達は遺体と入手希望者をマッチングさせる際の仲介料や、用途に合わせて遺体を処理して発送する作業に対して支払われる報酬を収入源としている。
死体一体から遺体処理や配送によってブローカーが得る報酬は10万ドルに上る場合もあり、遺体ビジネスは10億ドルを超える市場を持つ一大産業となっている。
献体斡旋業者「バイオロジカル・リソース・センター(BRC)」は、ドナーに提供先を斡旋する会社ですが、違法な営業を行っているとしてFBIが強制捜査を行った。
調査の結果、BRC社では、感染症の予防のために行う「血清検査」をする前から遺体の切断処理をしており、さらに、遺体の切断時には解剖用の振動ノコギリではなく電動工具を用いていることが分かった。
解剖用のノコギリは遺体の破片が飛び散りにくくなるよう設計されており、BRC社が行った事は感染症を拡散させる恐れがあり、決して許されるものではない。
2016年12月3日、三重県伊賀市にあるヤマト運輸の配送センターに、長谷川和輝容疑者(当時27歳)がチェーンソー持って襲撃し、従業員を脅したとして逮捕され、懲役1年、実行猶予3年の判決を受けた。