玄関の扉からの侵入の場合、「無締まり」の扉からの侵入と「合鍵」を用いた侵入がツートップになります。
合鍵で侵入するケースでは、「前の入居者が侵入」、「友達や知人が鍵を盗んで合鍵を作製して侵入」、「ひったくり犯が鍵を盗んで侵入」といったものが考えられます。
対処法としては、入居する際に新しい鍵に交換したのか不動産に確認する、安易に鍵を他人に渡さないといったものがあるので、戸締りに加え鍵の管理も怠らないようにしましょう。
高層階は、窓から侵入不可能で安全だと思っている方も多いでしょう。
しかし、マンションの屋上からロープを垂らし、それをつたって高層階のベランダに侵入する「下がり蜘蛛」という手口や、無施錠の表玄関から侵入するなど、必ずしも安全とは言い切れません。
ここでは、高層階を狙った泥棒の実例を4つ紹介していきましょう。
・5階以上を狙うクモ男
・高層マンションを狙う高層階のカラス
・雨どいを昇るムササビ
・ペントハウスに住んでいたナイナイ岡村さんの悲劇
2017年８月15日、大阪でマンション高層階を狙って空き巣を繰り返したとして、東大阪市に住む59歳の無職の男が逮捕されました。
犯人の男は、元大工で高所での作業に慣れており、「５階以上の部屋のベランダは無施錠の場合が多い」という持論の元、ベランダの手すりや雨どいをつたってマンションの7～11階の部屋へと侵入。計11件の空き巣を行い、総額46万円もの大金を盗み出しました。
この男は犯行手口から、警察の間では「クモ男」という名で呼ばれていたそうです。
2018年1月12日、韓国籍の無職・宋美徳容疑者（49歳）が、さいたま市にある住宅から現金12万円を盗み出したとして逮捕されました。
彼の犯行は、夜間のマンションの高層階を狙う点で共通しており、警察では夜間に犯行に及ぶ窃盗犯を「カラス」と呼ぶことから、「高層階のカラス」と呼ばれていました。警察の取り調べの結果、今回の事件の他に、東京と埼玉の大宮で盗みを40回程度行ったきたと供述しています。
2017年11月14日、捜査員の間で「ムササビ」と呼ばれていた無職・南篤司（当時46歳）が、同年10月17日に横浜市在住の62歳の男性の家に侵入し、現金約6万円を盗んだとして逮捕されました。
南容疑者の手口は、雨水管から中高層マンションに侵入するというもので、その犯行手口から捜査員はムササビと呼んでいました。今回の手口は、マンション一階のベランダから窓ガラスを割って侵入したとのことです。
ナインティナインの岡村隆史さんは、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組「ナインティナイン岡村隆史のオールナイトニッポン」で、以前ペントハウス（最上階に作られる豪華な部屋）に住んでいたと話し、そこで過去に空き巣被害に遭った事を告白しています。
空き巣犯は、岡村さんが宝物を保管している小さなスペースの扉を開けたようですが、何故かその中のものは盗まれなかったとのこと。
岡村さんの推測では、その中に大事に取っておいた高倉健さんから貰った手紙に空き巣犯が感動して、思い止まったのだろうとの事ですが、犯人の真意は分からないままです。
一階に住むことに対して一般の方々はどう感じているのか？ネット上の意見を集めてみました。
・オートロックがあっても1階は絶対住みたくない。かといって、一番上も危険らしいから...真ん中が一番安心なのかも。とはいえば、100パーセント安全ってのはない。
・自衛が一番大事。一階はすぐに入ってこられてしまうから、やっぱり住みたくないな。
・セキュリティがめちゃくちゃ気になるので、1階には住めない...。
・今住んでいる部屋は道路に面していないけど、下着とかを干すときは外から見えないようにしている。それでも1階にしか住みたくない。2階でも3階でもどこにでも不審者は出てくるから、階数はあまり重要じゃないと考えている。
・一階は、下着を盗まれたり、部屋の中を覗かれてしまうから危険だという意見がありますが、たとえ2階や3階であってもベランダや雨どいをつたって登る事もできます。一階だから危険、2階だから安全という線引きをしてしまう考えの方がよっぽど危険。どんな階だろうと、男性であろうと女性であろうと、常に防犯意識を持っておく事が大切だと思います。
・一階だけが危険という訳ではないです。女性は２階も危険です。洗濯にとても困ります。
ネット上の意見にもあったように、一階だから危険、高層階だから安全というものではなく、何階であろうと泥棒のターゲットにされる可能性はあり、誰もが防犯意識を持っておくべきです。
最近では、数万円もあれば、インターネットと連携して遠隔から家を監視できるハイテク機器を導入できます。空き巣被害で何十万という被害に遭ってしまう事を考えれば、悪くない買い物だと思います。
これを機に「身の回りのセキュリティ」について意識してみてはいかがでしょうか。
