セコムのホームセキュリティを導入している住まいで、空き巣による侵入などの異常事態が発生すると、セコムの緊急対処員(一般的に警備員・警備スタッフとして呼ばれているが、セコム公式サイトではこの用語が使われている)が現地へ赴き、対処してくれます。
本記事では、この駆け付け時に通常セコムへ支払う料金と別で費用がかかるのか、またセキュリティ機器を誤った操作などにより反応させてしまい、異常事態が起きていないにも関わらずセコムのスタッフが現地を訪れた場合どうなるのか、といった疑問を解決します。
セコムのホームセキュリティの導入を検討している方も、既に利用している方もぜひお読みください。
・異常事態の駆け付けとは
・駆け付け事例
・駆け付けに費用はかかる?
・セコムの誤報とは
・誤報の事例
・誤報で出動した場合、費用はかかる?
セコムでは、契約住宅に異常事態が発生した時、例えば泥棒の侵入、または火災の発生といった場合などにセコムの警備員をその住居に派遣します。これがいわゆるセコムの「異常事態の駆け付けサービス」です。セコム契約者であればどなたでもこのサービスを受ける事が出来ます。
セコムの警備員は、「緊急対処員(ビートエンジニア)」といった名で呼ばれます。緊急対処員は、セコムの独自の警備ノウハウを身に着けており、異常時に駆け付ける「緊急対処」、契約住宅での「巡回」、契約住宅に設置した防犯機器を正常に保つ「保守業務」の3つの仕事を請け負っています。
彼らは、日本全国に2800カ所ある緊急対処員のための待機所(通称デポ、緊急発信拠点ともいう)で配置され、セコム利用者宅に異常が生じた際にすぐに駆け付ける事が出来るような体制を整えています。
また、異常事態発生時は、緊急対処員だけではなく、必要に応じて警察や消防にも連絡し、契約者の身の安全を確保します。
ここでは、どういった場合にセコムの緊急対処員の方が駆け付けてくれるのか・現場に駆け付けてどういった対応をするのかを実際の事例を元に紹介していきます。
・料理をしていた時に多量の煙が発生し、火災センサーがそれを感知し、セコムが出動。火事でないことを確認すると帰っていった。
・親が家で体調が悪くなったらしく、救急通報のボタンを押してセコムを呼んだ。通報を受けたセコムは救急に連絡し、警備員と救急隊員が家に駆け付けてくれた。
・空き巣が窓を破って侵入したらしく、帰宅するとセコムと警察が駆け付けていた。
・帰宅した時に玄関の扉に補助錠がかかっており、入室できず、同居人も就寝中でドアセンサーの解除が出来ずにセコムと警察が出動。駆け付けた警備員の方にここの住民であることを説明し、免許証で身元確認を行った。最終的には同居人が目を覚まし、一緒に事情を説明し一件落着した。
セコムの緊急対処員の駆け付けで別途料金が発生することは一切ありません。この駆け付けサービスの利用料金は、毎月支払う月額費用に含まれていおり、金銭的な面を気にする事なく安心して緊急対処員を呼び出す事が出来ます。
また、センサーをうっかり反応させてしまってセコムスタッフが駆け付ける事態になった場合でも追加料金が発生することはありません。
ただし、オプションで利用できる「セコム・マイドクタープラス」や「セコム・マイドクターウォッチ」といった通報機器で外出中に緊急対処員を呼び出した場合は、別途追加料金が発生しますので、ご注意下さい。
これらのオプションは、「親の見守りプラン」ではデフォルトで付いています。
この記事では、お家に設置されたセキュリティ機器を意図せず反応させて緊急対処員を出動させてしまうような場合を「誤報」と定義します。
例えば、外出時に犬をケージなどへ移動させるのを忘れてしまった結果、セキュリティ装置が反応しセコムが駆け付けたといった場合が誤報になります。
一方、機器の不具合により異常がないにも関わらずセコムが駆け付けてしまう場合は誤報ではなく、機器の誤作動と呼ぶことにします。
誤作動の原因が分からず、何度もセコムを呼び寄せてしまうのであれば、セコムに問い合わせて機器の修理等を依頼しましょう。また、設置場所が悪く、風による揺れに反応している場合もあります。この場合は設置場所を変える事で解決します。
ここでは、誤報を発報した事例を紹介します。セコムを間違って呼んでしまわないようにしっかりチェックしおきましょう。
・タイマーで起動したクーラーの風にセンサーが反応してセコムが駆け付けた。
・警備状態であるのに窓を開けてしまってセコムの警備員が駆けつけた。
・家族が合鍵で入室するも、セコムの解除方法を伝えておらずセコムスタッフが駆け付ける事態になった。
・ルンバを作動させたまま外出してしまい、ルンバの動きにセンサーが反応してセコムが出動した。
・家で放し飼いにしている猫に反応してセコムが駆け付けた。
・風が強い日に、ガタガタ動く窓にセンサーが反応してしまった。
たとえ誤報により緊急対処員を呼びつけた場合でも、別途料金を請求される事はありません。緊急対処員の駆け付けサービスは、異常発生、誤報のいかんを問わず月額料金にその利用料金が含まれています。
ただし、オプションの「セコム・マイドクタープラス」や「セコム・マイドクターウォッチ」で外出時に呼び出すと別途利用金がかかるのは誤報の場合でも同様です。
セコムの駆け付けサービスでは、誤報であろうと別途料金が加算されるような事はありませんので、安心していつでも緊急対処員を呼び出す事が出来ます。
ただし、だからといってむやみにセコムを呼び出すような事は止めてください。あなたの誤報により緊急事態の方の元へと駆け付ける時間が遅れてしまうかもしれません。なるべく間違った通報をしないよう、どういった防犯機器が反応してしまうのかしっかり把握しておきましょう。